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タイ洪水(2011年) 衛星画像からの浸水域の抽出


2011年のモンスーン期に、タイで大規模な洪水が発生し、
チャオプラヤ流域やメコン川周辺で甚大な被害ができました。

洪水は、メコン川やチャオプラヤ流域沿いのタイ北部の州から広がり、
10月の時点では南部のチャオプラヤ川河口まで達し、首都バンコクでも浸水被害を受けました。

経済総額は4000億米ドルに達したとも言われ、
日系企業が多く集まる7工業団地(全725社のうち日系企業約447社)も浸水の被害を大きく受けました。

以下の解析画像は、洪水の被害前(2011年2月10日)と被害後(2011年11月12日)の衛星画像を比較して、
浸水されていると想定する地域を抽出しました。

解析画像で赤色に示されている箇所が浸水されている地域と想定しており、
広範囲にわたり浸水被害が発生していることが面的に分かります。

広範囲を撮影できる衛星画像を洪水発生後に時系列に撮影し続けて分析することにより、
洪水の広がりのパターンが把握でき、浸水する場所を事前に予測し
被害対策へ繋げることにも利用できると考えております。



衛星画像(SAR画像:TerraSAR-X)からの解析事例



赤色:洪水被害想定地域


災害前:
画像:TerraSAR-X(ScanSARモード)
分解能、観測幅:16m分解能、100km×150km観測幅
観測日:2011年2月10日

災害後:
画像:TerraSAR-X(ScanSARモード)
分解能、観測幅:16m分解能、100km×150km観測幅
 観測日:2011年11月12日
※本解析結果は、JAXA衛星データ利用ビジネスインキュベーション施策成果となります。