衛星による土地利用の把握
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
地球観測衛星の利活用の一つに、土地利用状況の把握があります。広域観測が可能な衛星からの観測は、土地利用状況の把握に適しており、都市部の詳細な土地利用状況を把握し、国土利用計画への応用、不正土地利用の摘発などに活用することができます。
最初の例は、霞ヶ浦です。左上は、田畑と住宅です。きれいなモザイク模様の田畑、密集した住宅など余すところなく土地が利用されている利用状況がわかります。右下に拡大して示しているのは太陽光ファームです。近年、有閑地を利用したこのような発電設備が増加しており、本撮像範囲内でも数か所が判別できます。左下は特徴的な形状を示すゴルフ場とその横に円形に配置された太陽光発電ファームが見え、様々な使い方がなされているのがわかります。
つづいて、都市部の利用状況の撮像例です。東京スカイツリー近辺とパリ中心部です。いずれも密集した建物、道路、公園、河川が見えます。道路が張り巡らされているばかりでなく、河川、運河が街をくまなくカバーしており、かつての物流を支えていたことがわかります。東京スカイツリーの近辺のビルにはHという印をついた屋上があり、ヘリポートとなっています。スカイツリーは634m(むさし)の高さを誇りますが、その陰から、高さがよくわかります。都市部の河川はよく管理されており、管理された護岸といくつもの橋がわかります。また、いくつも橋が架けられ、川をいく船舶も見えます。住宅街には学校や公園も多数あり、近くまで鉄道網が整備されていることが見て取れます。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
都市部のもうひとつの例がパリです。非常に密集した建物、道路、河川がわかります。河川に囲まれた街であることが見て取れます。その中にエスカルゴ風に渦巻状に街があり、歴史的建造物が多数存在し、それらを維持しながら発展しています。
左上には、エッフェル塔ときれいな公園、セーヌ川を挟んでシャイヨ宮があります。セーヌ川を右手に行くと、ノートルダム寺院のある細長いシテ島と、そのそばにはガラスのピラミッドがあるルーブル博物館が見えます。川の沿岸含め都市としてくまなく利用されていることがわかります。さらに右手に行くとベルーシ駅付近です。発達した鉄道網と道路が交錯し都会の喧騒を映し出しています。中心部のモンパルナスには大きな墓地があり、細かい区画割がされています。また、多くの公園と共にスポーツ施設もあり、左下には多くのグランドが識別できます。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
次に温泉で有名な箱根の画像を紹介します。箱根は火山の惠である温泉を活用し、発展しました。そのため、温泉の源である火口の近くにまで、建物が迫っています。ケーブルカーも火口の上を通っています。それとともに、ゴルフ場や火口湖に浮かぶ観光船など総合リゾートとして開発されています。以下の衛星画像はそういったエリアをよく映し出しています。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
同じ湖でも違った使い方をされているのが、フィリピンのタアル湖です。湖の真ん中にさらにドーナツ状の島と湖がある面白い湖です。この島は世界一小さい火山と言われています。この静かな湖の活用として、筏の活用があり、ドーナツ状の島の横に多くの筏が点在しているその様子がよく見えます。湖の周りは箱根と同じように高度があり、避暑地として開発されています。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
湖と同様に船にまつわる場所として、島があります。以下は瀬戸内海の因島です。橋でつながれた島に多くの建物が密集しています。港や橋の近くには、多くの船も行き交っています。瀬戸内海の静かな立地条件を生かして造船所も設置されています。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
以上の画像はそれぞれ下記の日にASNARO-1により撮像されたものをWeb表示用に圧縮加工したものです。
1例目(霞ヶ浦) 2015/10/19
2例目(東京) 2015/08/05
3例目(パリ) 2016/05/18
4例目(箱根) 2015/10/03
5例目(タアル湖)2016/11/23
6例目(因島) 2015/10/23
(注) 本記事に掲載された画像は、経済産業省の委託事業の成果を利用したものです。
ASNARO-1:http://www.jspacesystems.or.jp/project_asnaro/
画像提供:METI http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/space_industry/
地球観測衛星の利活用の一つに、土地利用状況の把握があります。広域観測が可能な衛星からの観測は、土地利用状況の把握に適しており、都市部の詳細な土地利用状況を把握し、国土利用計画への応用、不正土地利用の摘発などに活用することができます。
最初の例は、霞ヶ浦です。左上は、田畑と住宅です。きれいなモザイク模様の田畑、密集した住宅など余すところなく土地が利用されている利用状況がわかります。右下に拡大して示しているのは太陽光ファームです。近年、有閑地を利用したこのような発電設備が増加しており、本撮像範囲内でも数か所が判別できます。左下は特徴的な形状を示すゴルフ場とその横に円形に配置された太陽光発電ファームが見え、様々な使い方がなされているのがわかります。
つづいて、都市部の利用状況の撮像例です。東京スカイツリー近辺とパリ中心部です。いずれも密集した建物、道路、公園、河川が見えます。道路が張り巡らされているばかりでなく、河川、運河が街をくまなくカバーしており、かつての物流を支えていたことがわかります。東京スカイツリーの近辺のビルにはHという印をついた屋上があり、ヘリポートとなっています。スカイツリーは634m(むさし)の高さを誇りますが、その陰から、高さがよくわかります。都市部の河川はよく管理されており、管理された護岸といくつもの橋がわかります。また、いくつも橋が架けられ、川をいく船舶も見えます。住宅街には学校や公園も多数あり、近くまで鉄道網が整備されていることが見て取れます。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
都市部のもうひとつの例がパリです。非常に密集した建物、道路、河川がわかります。河川に囲まれた街であることが見て取れます。その中にエスカルゴ風に渦巻状に街があり、歴史的建造物が多数存在し、それらを維持しながら発展しています。
左上には、エッフェル塔ときれいな公園、セーヌ川を挟んでシャイヨ宮があります。セーヌ川を右手に行くと、ノートルダム寺院のある細長いシテ島と、そのそばにはガラスのピラミッドがあるルーブル博物館が見えます。川の沿岸含め都市としてくまなく利用されていることがわかります。さらに右手に行くとベルーシ駅付近です。発達した鉄道網と道路が交錯し都会の喧騒を映し出しています。中心部のモンパルナスには大きな墓地があり、細かい区画割がされています。また、多くの公園と共にスポーツ施設もあり、左下には多くのグランドが識別できます。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
次に温泉で有名な箱根の画像を紹介します。箱根は火山の惠である温泉を活用し、発展しました。そのため、温泉の源である火口の近くにまで、建物が迫っています。ケーブルカーも火口の上を通っています。それとともに、ゴルフ場や火口湖に浮かぶ観光船など総合リゾートとして開発されています。以下の衛星画像はそういったエリアをよく映し出しています。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
同じ湖でも違った使い方をされているのが、フィリピンのタアル湖です。湖の真ん中にさらにドーナツ状の島と湖がある面白い湖です。この島は世界一小さい火山と言われています。この静かな湖の活用として、筏の活用があり、ドーナツ状の島の横に多くの筏が点在しているその様子がよく見えます。湖の周りは箱根と同じように高度があり、避暑地として開発されています。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
湖と同様に船にまつわる場所として、島があります。以下は瀬戸内海の因島です。橋でつながれた島に多くの建物が密集しています。港や橋の近くには、多くの船も行き交っています。瀬戸内海の静かな立地条件を生かして造船所も設置されています。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。
以上の画像はそれぞれ下記の日にASNARO-1により撮像されたものをWeb表示用に圧縮加工したものです。
1例目(霞ヶ浦) 2015/10/19
2例目(東京) 2015/08/05
3例目(パリ) 2016/05/18
4例目(箱根) 2015/10/03
5例目(タアル湖)2016/11/23
6例目(因島) 2015/10/23
(注) 本記事に掲載された画像は、経済産業省の委託事業の成果を利用したものです。
ASNARO-1:http://www.jspacesystems.or.jp/project_asnaro/
画像提供:METI http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/space_industry/