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定点観測による変化抽出


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


地球観測衛星では、土地利用や災害の様子を把握するため、同一地点を定期的に撮像し(定点観測)、変化を抽出する作業が実施されます。
西之島は噴火によりその姿が大きく変わったことで有名ですが、2017年4月から再び火山活動が活発化しました。これにより今回は島の南西部に多くの溶岩が流れ込みました。このエリアは上陸による調査の時に多くの海鳥の存在が確認された場所と重なります。今回の噴火活動では、火口から流れ出た新たな溶岩が2つの流れとなって、海まで達し、再び島の形を変える状況となっています。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


2014年からの変化をみると、相当量の変化があり、活発な火山活動をしていたことがわかります。人が近づくのが困難な火山活動などを観測できるのが衛星による観測の一つの特徴となっています。

もう一つの事例として、京都を紹介します。
碁盤の目のような市街地を持つ京都を繰り返し撮像したものです。西之島のように大きな変化はありませんが、詳細に拡大してみると変化がわかります。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


上図の橙色部分の京都府庁付近を拡大したものが下の図です。拡大した画像で見ると、土地の利用状況が変化していることが見てとれます。このような変化の抽出には、AI(人工知能)技術の利用が見込まれています。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


以上の画像はASNARO-1により撮像されたものをWeb表示用に圧縮加工したものです。


(注) 本記事に掲載された画像は、経済産業省の委託事業の成果を利用したものです。

ASNARO-1:http://www.jspacesystems.or.jp/project_asnaro/
画像提供:METI http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/space_industry/