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災害の監視


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


地球観測衛星では、危険を伴うなどの理由から、直接地上から観測できない場所や、航空機で観測できない場所が観測できます。ひとつの例は火山です。火山の噴火は時として人知をこえるところがあり、地球観測衛星での観測が有意義なもののひとつです。この画像は、鹿児島県の活火山、桜島です。

桜島は標高1,117m、もともとは島でしたが、大正時代、1914年の噴火で、東側に流れ出した溶岩が海峡を埋め、大隅半島と陸続きになりました。現在は2つの火口が形成されており、定常的な活動が観測されています。この、時には人を寄せ付けない2つの火口と、島で無くなってしまった陸続きの部分を拡大したものを下記に示します。過去の溶岩の流れが大きくせり出しているのがわかります。また、右下の湾にはせき止められ穏やかになった海面を利用した多くの筏状の釣り船が見られます。火山は災害をもたらしますが活用する資源ももたらします。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


続いて水害の状況把握です。
2015年の9月の大雨による被害は広範囲におよびました。
常総市は中央に鬼怒川が流れその両側に平坦な土地が広がっています。下記は常総市の常総インターチェンジ付近の画像で、鬼怒川も流れています。鬼怒川の流れは土色となり、あふれ出した水で田畑も土色になっています。いままでに経験したことのない大規模な災害となりました。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


東北、宮城県でも水害が相次ぎました。下記は大和町のその時の様子です。茶色く染まった川の水は土手からあふれ、田畑も茶色に染めています。また被害を受けた家屋などに使用されているブルーシートも観測することができます。


※本画像は、Web表示用に圧縮加工したものです。


以上の画像はそれぞれ下記の日にASNARO-1により撮像されたものをWeb表示用に圧縮加工したものです。
1例目(桜島)  2016/02/07
2例目(常総市) 2015/09/12
3例目(大和町) 2015/09/17

(注) 本記事に掲載された画像は、経済産業省の委託事業の成果を利用したものです。

ASNARO-1:http://www.jspacesystems.or.jp/project_asnaro/
画像提供:METI http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/space_industry/